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不倫された被害者の心理

大半の場合、自分のパートナーが不倫するなどということは全く考えもせずに信じ切っている方が多いと思います。
知人や友人の浮気話を聞いても、TVの芸能ニュースをみても、ひどい裏切り行為であると感じたり、不倫された側が可哀想だと共鳴することは出来ても、所詮は他人事でしかありません。

同じ人間でない以上、たとえ親子や夫婦、親友であっても、完全に気持ちを理解することや理解してもらうことは出来ません。

まして、「足を踏んだ方はすぐ忘れても踏まれた方はいつまでもその痛みを覚えている」という諺がありますが、本来、被害者と加害者では、事実に関しての認識について、大きな温度差があるものです。

現実に不倫されたショックや精神的被害の大きさというものは、残念ながら、経験してみない限り、遥か想像にも及びません。

実際にパートナーが不倫しているという事実を知った場合、自分の存在そのものを否定ないし排除されたかのような物凄く大きなショックを受け、自分で自分の感情をコントロール出来なくなることが大半です。

あるときは、背信的な裏切り行為に対しての怒りや憎しみが膨れあがり、殺してやりたいと思うほどの衝動を抑止することが出来なくなり、あるときは、すべての原因は自分にあるのでは無いかと自責の念に苛まれて、死にたくなるほど落ち込んだりします。

パニックに陥り、食事も喉を通らず、夜も眠れず、仕事や家事も手につかなくなってしまう方も沢山います。

しかし、冷静に状況を判断出来ない状態で、情緒不安定なまま、報復感情や制裁感情などの勢いだけに任せて行動してしまうことは、予想もしないような良くない結果を引き起こす可能性が高く、非常に危険ですし、心の傷というのは、如何なる償いや報復を以てしても、決して癒すことは出来ませんので、どうか慌てて危険な行動をされませんよう、ご注意なさって下さい。

また、決して自分が精神異常をきたしたのでは無いか、、等と心配しないで下さい。
そのような症状が出るのは、人間らしい感情や愛情を持っているからこその、とても自然な反応なのです。

まずは、自分自身に起きている全ての症状や感情というものを、ありのまま認めて、受け容れることが何よりも大切なことです。



不倫された方の心の手紙

自分の身に起きている症状や、自分が抱いている感情が、決して自分だけでは無いのだということを知るだけでも、精神的な安定を得られることと思います。

また、自分の思いを文章に書き出してみることも、とても効果的です。
自分の気持ちを客観的に認識することが出来るようになり、少しは冷静に考えられるようになります。
どうぞ、ご参考になさってみて下さい。



不倫された方の心の手紙


手紙


疑いを感じ始めた頃、事実を知ってしまうことで、今ある生活を失ってしまうのでは無いかと、必死に事実から目を背けようとしていた自分がいました。

しかし、その後、あまりに不自然な言動と、私の目に入ってしまった事実から、いてもたってもいられなくなっている自分がいました。

気がつくと、夢中で、携帯やパソコン、かばんや手帳、車、等、必死に証拠をあさっていました。

あとで我に返ると、本当に自分が嫌な人間に思え、悲しくなりました。

鏡を見ると、とても醜い顔をした自分がいました。

そして今、私は、深い失望と大きな喪失感に、押し潰されそうになっています。

とても立ち直れる自信はありません。

今まで私が信じてきたものが、すべて否定され、心の拠り所としていたものが、崩れ去ってしまいました。

時折、自分自身がどこの誰なのかすら、疑いたくなります。

今まで生きてきた人生や、これまで見えていた世界、すべてが虚構に思えてしまいます。

時には、時に激しい怒りや憎しみに襲われ、時には、耐え難いほどの自責の念や虚しさに襲われます。

自分で自分自身をコントロールすることすらも出来ないパニック状態のままでおります。

夜中に何度も緊張と不安が押し寄せ、眠れず、僅かな物音にすら神経をすり減らしています。

苦しみに押し潰されそうな自分がいて、どうしたら良いのかも分かりません。